南形雑感は南形自身が日頃感じていることを綴る徒然草です。
早いもので2006年も折り返し地点であります。
みなさまがたにおかれましては年初の誓いは順調でございましょうか。
さて巷では連日サッカーのワールドカップが白熱しておりますが、
1990年代前半に元西独駐在員として過ごした南形には
サッカーを通してドイツが世界に発信したいメッセージが垣間見えてきます。
その1つのキーワードが
東西ドイツ合併ショックからの脱皮 ではないかと思っています。
1989年の東西ドイツ合併後、
労務費の安い東独や東欧系の人々が西独地域に雪崩のように流入した為、
西独の失業率が10%近くになり、
東独系や東欧系移民への偏見や差別がかなり激しさを増し、
南形が赴任した1992年当時は外国人排斥運動の真っ只中で、
治安維持の為に街中を戦車が徘徊する様なイラクに近い有り様で
身の危険を感じる毎日でした。
合併から17年が経ちましたが、
旧東独の復興はままならず
今回のW杯でも旧東独地域のスタジアムはライプツィヒ1箇所しかありません。
その意味で
ドイツチームの主将にバラックという旧東独出身選手が主将となった事は
ドイツ国内でもとても象徴的な事ですし、
チームにはポドルスキーやボロブスキー、ミロスラフ・クローゼなど
東欧系を思わせる名前の選手も名前を連ねています。
先日行われた準々決勝4試合のKick-Off前に、
FIFAが提唱した[人種差別廃絶]を計8チームの主将が読み上げましたが、
例えばドイツに関して言えば、
旧東独や東欧系出身選手は
敵方選手だけでなく、国内の様々なモノとも闘っており、
またそれが原動力にもなっているのだと思います。
また
次回2010年の開催地が
アパルトヘイト政策を取る南アフリカというのも何か時代のメッセージ性を感じます。
南形はドイツチームの躍進に新生ドイツの息吹を期待して観ていますが、
読者の中にも、
かつてアムスやデュッセル、ブラッセルをはじめ海外赴任をなさっておられた方々が
数多くいらっしゃいます。
お子様や後輩の方々に、
サッカーグラウンド内のことだけでなく、
グラウンド外のことも併せてお伝えできる良い機会かと思いますので、
ぜひこの機会にいろいろと赴任時代のことをお話しして差し上げてください。
では2006年の後半戦も元気にやって参りましょう。
またお目に掛かれますのを楽しみにしております。
南形潔賜 拝